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酒と友人は・・・

このブログで、私はいま小笹句会を休会中だということは申し上げたが、休会したとは言えそのメンバーとは今でも楽しく付き合っている。
昨日の夜は家内が仕事の関係で留守とあって、メンバーに声を掛け一席設けることになった。血圧がどうのこうのといっている割には、家内の目を盗み、全く言行一致しない私である。
昨日は女性三人、私を入れて男性二人のいつものメンバーである。場所は最近見つけた「キナリ」にするつもりだったが、事前調査が悪くあの一帯は水曜日が定休日であった。結局いつもの黒田天狗、気心知れた店で大いに飲み大いに盛り上がった。
その後近くに新しく蕎麦屋(残念ながら酔っ払って店の名前を忘れた)が出来たので行こうということになり全員で立ち寄った。その蕎麦はなんとも美味しくこしがあった。
昨今日本式の蕎麦屋が少なくなっているだけに、新しく蕎麦屋ができることは本当に嬉しいことで、また私の馴染みの店が増えそうである。
全員その店は初めてとあって興味津々、そこでもまた俳句を中心に四方山の話しで盛り上飲んでしまった。これからも月一回はみんなで飲もうと言うことになった。
折りしも季節は天高く馬肥ゆる秋、そして過ぎ行く秋である。コマーシャルの「酒と友人は古いほうがいいですね」と言う、某女性タレントの言葉を思い出した。

 越の酒にあらねど秋を惜しみけり  英世

居酒屋「キナリ」

7月初めに家の近くに居酒屋がオープンした。
行きつけの鮨屋の女将に勧められたこともあって家内と訪れてみた。店の名は「キナリ」、気楽にという意味らしく、あの京都の「はんなり」を連想させる。
元豆腐屋の跡の小さな店だが、二階もあり一階に10人、二階には15人ほど入ることが出来る。
別にオープンのチラシを見たわけでもないのになぜか店内は混雑している。後になって混雑しているわけがその料理にあることが分かった。老婦人が二人で姦しいとはおかしいが、しきりに料理を誉めまくっている。やはり料理がよければ人は集まってくるのだろう。
41歳の延岡出身の店主に言わせると創作料理ということで、和洋華なんでもござれである。
生ビールを飲み干し焼酎を一本キープして、ためしにさんまの刺身、地鶏のたたき、サーモン入り野菜サラダ、地鶏スパゲッティーを注文し家内と分け合って食べることにした。
まず、盛り付けが見事である。同じ刺身でも一皿に小さな竹篭を配して見た目を楽しませてくれる。器も料理に合わせて工夫していることが嬉しい。
すっかり気に入ってしまった。黒田天狗、ひしむら、小笹寿司、キリンビアホール、そしてこの居酒屋「キナリ」とジャンル別に私の贔屓の店は拡大しつつある。
中央に出れば往復3千円のタクシー代、この「キナリ」は歩いて3分、どうやら勝負は決まったようである。
俳句か川柳か境目のない句が出来てしまった。

 味よけりゃ店は繁盛天高し  英世

泡盛

久し振りにお酒の話である。
行きつけの鮨屋に寄った。いつもは定番のビールと焼酎であるが、この日は泡盛が手に入ったと言うことで早速頂いた。泡盛の飲み方はいろいろあるが、私は焼酎と同じように水割りにして飲むことが多い。付き出しはもちろんゴーヤーチャンプルである。
泡盛を覚えたのは沖縄が日本に復帰してすぐの頃で、当時はまだ車が右側通行であった。仕事で訪れた時に現地の人に勧められたのが初めてである。
勧められた泡盛を恐る恐る口に含むと、ふわっとした辛さとなんとも言えない芳醇な香りでまろやかな味がする。もともと飲兵衛の私はすっかり泡盛の虜になってしまった。
沖縄の人は人付き合いのいい人が多い。夜な夜な飲んで廻り、明け方になるのはこの島では当たり前のことで、驚いたことに会社の女性が朝まで一緒だったこともある。
沖縄で印象に残った泡盛と言えば、なんと言っても「どなん」と言う古酒である。
この「どなん」は日本最西端の与那国のお酒で、与那国の古い呼び方らしい。それは日本で唯一販売できる60度の古酒で、氷のロックに注ぐと白い液体が静かにコバルトブルーに輝き、メルヘンの世界に誘われたような感覚になる。もちろん水で割るような野暮なことはしない。
天神の大名寄りに沖縄物産店がある。近く立ち寄って美味しい泡盛を求めることにしよう。
そういえば泡盛も焼酎同様にれっきとした夏の季題であった。

 泡盛やコバルトブルーの杯かかげ  英世

どなん




同窓会新年会

度々お話している高校の同窓会の話しである。
卒業した高校は創立110年を超える伝統高校で、その63回生が私たちである。その63回生の福岡支部新年会が、昨夜、例の黒田天狗で開かれた。
この同窓生は卒業後47年も経つと言うのに、至極元気で何かあれば集まってはわいわいがやがややっている。それぞれかつての若々しい面影はなくなってしまったが、度々顔を会わせているので見間違うことはない。それでも髪などは真っ白でもあれば良い方である。
出席の顔ぶれをみると、男子11名、女性4名とこのメンバーはここ数年全く変わっていない。ただし、今回は東京から里帰りしていたT君が奥さんと一緒に出席してくれた。
不動産、食堂、建材会社など自分で事業をしている人、私みたいにいつまでも僅かな仕事に縋りついている者、悠々自適の人と様々な人生模様である。
変ったところでは日舞のお師匠さんや私のような似非文筆家など、それぞれ自分の才能を生かして第二の人生をそれなりに楽しんでいる。新年会では酒が進むに連れて、その人たちの話を面白おかしく聞かせても貰うことができた。もちろん若き日の恥ずかしい暴露話が中心になることは何処も同じである。
それにしても、どうもみなさん昨年より酒の量が減ったような気がするが私の気のせいだろうか。
これからもこうして元気に、最後の二人になっても同窓会が続くことを願って止まない。

  初恋のひとと酌みけり桃の花  英世

10月に入る

いよいよ今日から10月である。昨年のブログを見ると菊の花と天皇家の祝い事について触れていた。今年は昨日に引き続きお酒の話をしよう。
かつては新米が収穫されるとすぐに仕込んで酒を作っていた。この酒が出回り始めるのが10月つまり晩秋のころで、この新酒を「新走り」と呼び今も秋の季題となっている。
ところが現在は「寒造り」と言って冬場に集中的に仕込むようになり、その酒が出回るのはほとんど年が明けてとなる。したがって厳密に言えば現在秋の季語として使われている「新走り」は実際は存在しないことになるのである。
昔は米が取れるとすぐにどぶろくを作り各家で飲んだようだが、そもそも急拵えのために醸造期間が短かかったので、寒造りのようなこくはなく商売用にならず廃れていったのであろう。
それはともかくとしてお酒飲みには堪えられない甘露の季節がやってきた。幼馴染の民謡歌手、藤堂輝明氏が歌う「筑後酒造り歌」が心に染みる頃である。
今夜はいつもの焼鳥屋で旧友の田中氏と会うことになっている。何を肴に飲もうかな。

旧友と程よき距離や濁り酒   英世

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