五月に入る

今日から風薫る五月である。
昨日は春を惜しみながらいつもの油山に登った。
先日低血糖症を引き起こして登頂を断念しただけに、今回は入念に準備して備えた。
ところがとんでもない酷い目にあった。
油山のことは隅々まで知り尽くしているつもりだったが、登ったことのないルートがあることがわかり今回挑戦したのだが、これがとんでもないルートだったのである。
林道の奥から渓谷を辿りながら頂上直下に行くルートだが、これがあまり人の登らないルートだけに、急峻な上に足元の道を探らなければならないほど荒れていた。
藪のように茂った草木をこじ開け、谷川を右左に渡りながら最後の急登をよじ登り、どうにか山頂にたどり着いた。その間2時間、汗だくだくの悪戦苦闘であった。
それだけに山頂で飲んだ山水とおにぎりはことのほか美味しかった。
また、救われたのは頂上に子供たちの姿が多かったことである。この子たちがいずれは山好きになってくれればいいのだが。

  春の山森に弾ける子らの声  英世

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久しぶりの油山

昨日お話ししたように一昨日は久しぶりに油山に行った。
いつもは油山の草花のことをお話しすることが多いが、今回は小動物についてお話ししよう。
油山でまず出会ったのが燕であった。燕はもうこんな山の上まで来ているのかと当たり前のことながら感心した。山はいま囀りのオンパレードで、鶯、シジュウガラ、その他名も知らぬ小鳥たちが恋の囀りにいそしんでいた。ミツバチも花から花へと飛び回っている。
一方地上を見ると、小さな沢には姿は見えないものの蛙が低い声で鳴いていた。そばに小さな沢蟹がいたのでカメラに収めようとしたが、恥ずかしがり屋なのか顔を赤くしてそこそこと木の葉の蔭に隠れてしまった。足元からは蜥蜴が飛び出しこれもさっさと草叢に隠れてしまった。
この分なら穴を出た蛇もどこかで私をにらんでいたかもしれない。こうして動物たちの活動は活発になっていくのであろう。

  家族連れ多き里山初つばめ  英世

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油山

先日の日曜日には、小春日のもとに花畑園芸公園から油山に登ったというのに、昨日は福岡市で初雪が降った。例年より10日も早く、いよいよ本格的な山眠るの季節である。
その油山の話であるが、朝起きてあまりの天気の良さに、もしかしたら今年最後になるかもしれないと登ることにしたのである。
まず出発地点の花畑公園だが、12月というのにコスモスが一面に咲いていた。おそらく係の人が寒い冬でも花を咲かせようと努力された結果であろう。
油山はいつもお話ししているようにいくつものルートがある。私はそのすべてのルートを歩いたと思っていたが、偶然歩いたことのないルートが見つかった。
さっそく歩いてみると、落葉に覆いつくされた快適なルートで、この日の素晴らしい天気も発見した新しいルートも、神が油山大好きの私にプレゼントしてくれたような気がしてならない。
それにしても油山の展望台からの眺めは最高であった。

  新しきルートを歩く小春かな  英世

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登山中の低血糖症

油山に登っていて低血糖症になりしばらく藪の中で寝転んでいた話をしたが、その低血糖症のことを1日の日経新聞「春秋」で取り上げていた。偶然と言えば偶然であるが、これも何かの縁かもしれないでそのままご紹介するとしよう。
「体調も上々で山道を進んでいたはずなのに、いつしか全身に激しい疲労を覚えて、次の一歩が前に出なくなる。古くは「ヒダル神」のしわざ、と恐れられた。山好きなら「シャリバテ」で通じるだろうか。極端な低血糖に陥ったわけで、何らかの栄養補給が必須となる。」ここで言うヒダルは空腹、シャリはご飯のことではなかろうか。
このように健康な人でも時として見舞われるトラブルであるが、私のような高血糖の病気持ちで血糖降下剤を飲んでいる(今はやめているが、過去の蓄積がある)人間は低血糖症になりやすく、より以上気を付けなければならない。
万が一このような症状に襲われた場合の私の対処法は、①即座に休憩し座り込む②平地を探して休む③決して崖っぷちや川岸に近づかない④飴やジュースなどの糖分や水分を取る、と言うことである。
中でも、平地で休むのは絶対で、気を失って崖下や川に転げ落ちる危険性があるからである。仮に意識を失っても数秒で回復するので決して慌てないことも大事であろう。
山好きにとって高血糖症そしてその裏腹の低血糖症とは、やれやれ厄介な病気である。

  秋の山澄んだ空気を馳走とす  英世

油山登山(Ⅱ)

元気を取り戻して山道を麓に向って歩いていたところ、いたるところで秋の花々に出会った。薄紫や白い山萩、穂を一杯に伸ばした芒、可憐な釣舟草、清楚な野紺菊など今が盛りの花たちばかりである。
さっきまで藪の中に寝転がっていたことなどとっくに忘れて、花々にこの秋初めての挨拶をしながらゆっくり歩いた。
すると、途中で腕章をつけてカメラをぶら下げている人に出会った。聞けば油山の自然を守る専門の職員であった。
暫くその人と油山の季節の花の話などをしていたが、その中で彼は「草花を守るのに一番怖いのは、草刈りする人である」と言った。仕事で草を刈る人も意識して草花を刈ることはないと思うのだが、ついつい刈ってしまうこともあるのだろうとも言っていた。
最後に、私が「油山の花に会いたくてこうして毎週のように登っている」と話すと、「そのような人のために私は働いています」と嬉しそうにこたえてくれた。
そのあとは美味しいおにぎり弁当とデザートを食べ、温泉でくつろぎ整骨院で整体を受けると言った、いつものような心地よい山歩きであった。

  萩の風ことに峠を吹きにけり  英世

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