登山中の低血糖症

油山に登っていて低血糖症になりしばらく藪の中で寝転んでいた話をしたが、その低血糖症のことを1日の日経新聞「春秋」で取り上げていた。偶然と言えば偶然であるが、これも何かの縁かもしれないでそのままご紹介するとしよう。
「体調も上々で山道を進んでいたはずなのに、いつしか全身に激しい疲労を覚えて、次の一歩が前に出なくなる。古くは「ヒダル神」のしわざ、と恐れられた。山好きなら「シャリバテ」で通じるだろうか。極端な低血糖に陥ったわけで、何らかの栄養補給が必須となる。」ここで言うヒダルは空腹、シャリはご飯のことではなかろうか。
このように健康な人でも時として見舞われるトラブルであるが、私のような高血糖の病気持ちで血糖降下剤を飲んでいる(今はやめているが、過去の蓄積がある)人間は低血糖症になりやすく、より以上気を付けなければならない。
万が一このような症状に襲われた場合の私の対処法は、①即座に休憩し座り込む②平地を探して休む③決して崖っぷちや川岸に近づかない④飴やジュースなどの糖分や水分を取る、と言うことである。
中でも、平地で休むのは絶対で、気を失って崖下や川に転げ落ちる危険性があるからである。仮に意識を失っても数秒で回復するので決して慌てないことも大事であろう。
山好きにとって高血糖症そしてその裏腹の低血糖症とは、やれやれ厄介な病気である。

  秋の山澄んだ空気を馳走とす  英世

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油山登山(Ⅱ)

元気を取り戻して山道を麓に向って歩いていたところ、いたるところで秋の花々に出会った。薄紫や白い山萩、穂を一杯に伸ばした芒、可憐な釣舟草、清楚な野紺菊など今が盛りの花たちばかりである。
さっきまで藪の中に寝転がっていたことなどとっくに忘れて、花々にこの秋初めての挨拶をしながらゆっくり歩いた。
すると、途中で腕章をつけてカメラをぶら下げている人に出会った。聞けば油山の自然を守る専門の職員であった。
暫くその人と油山の季節の花の話などをしていたが、その中で彼は「草花を守るのに一番怖いのは、草刈りする人である」と言った。仕事で草を刈る人も意識して草花を刈ることはないと思うのだが、ついつい刈ってしまうこともあるのだろうとも言っていた。
最後に、私が「油山の花に会いたくてこうして毎週のように登っている」と話すと、「そのような人のために私は働いています」と嬉しそうにこたえてくれた。
そのあとは美味しいおにぎり弁当とデザートを食べ、温泉でくつろぎ整骨院で整体を受けると言った、いつものような心地よい山歩きであった。

  萩の風ことに峠を吹きにけり  英世

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油山登山(Ⅰ)

先日お話ししたように、この秋初めての油山ということで勇んで登っていたところ、頂上を目前にして突然私の身に異変が起きた。異常に汗をかいて欠伸が出て眠くなり、目の前が暗くなり立っていられなったのである。
しまった、急激な運動による低血糖の症状が出たとしゃがみこんだ時にはすでに遅く、気が付いた時には1メートルほど藪の中に滑り落ちて寝転がっていた。意識が戻るまでに数秒もたっていなかったのではなかろうか。
いつもは長袖のシャツなのにこの日に限って半袖を着て、両腕にはかすり傷があるし左胸も強打したらしく少し痛みがある。深呼吸しても響かないのでどうやら骨折はしていないようである。
このような経験は以前にもあったことなので、あわてず騒がず気分が良くなるまでしばらく藪の中で寝転がって青空を眺めていることにした。
血糖値を下げる薬を飲まなくなったことから病気が治ったと思い込み、事前に飴玉を舐めるのを忘れた上に、脚馴らしもせずにいきなり山頂を目指したことが影響したのかもしれない。この種の病気が完治する訳はないと分かっていたはずなのに。
暫く寝転がっていると気分もよくなったので再び歩くことにしたが、安全のために山頂は諦め沢伝いをゆっくり歩いて下山することにした。
かと言って、これくらいのことで山を止めるような英世さんではない。

  秋の山とて油断する事なかれ  英世

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脊振小爪集落

私がよく登る脊振山系には福岡県側と佐賀県側からいくつものルートがあるが、そのうちの登ったことのないルートが小爪峠ルートである。
名の通り脊振尾根の小爪峠(椎原峠の西隣)に麓の椎原・小爪集落から直接アタックするルートだが、峠まで続く小爪川沿いを登るのでルートは厳しく荒れてると聞いて敬遠していた。
何時かは登りたいと思っていたルートなので、先日、登山口を下見してきた。
ところでその登山口の小爪集落だが、福岡市にもまだこのような農村風景があるのかと何となく懐かしくなった。小爪川の水を引いた棚田は間もなく稲刈りが始まることであろう。
10年ほど前になるが、実はこの集落には亡くなった高校の同級生が竹炭の工房を開いていたのでその時に訪ねたことがある。
ところが、その時とは集落の様相が一変していた。
明らかに耕作を放棄した田んぼや空き家が目立ち、あちこちに売地の立て札が立っていた。
都市化の波が押し寄せているのではなく、福岡市内と言うのに山間部は逆に過疎化している。
天神に通勤するにはバスの便は少なく時間もかかるので、若い人が都市部に出ていくのは致し方ないことであろうか。

  過疎の里採る者も無き柿熟るる  英世

絶景の立石山

一昨日の12日はまたまた何もない月曜日だということで急に海を見たくなった。私の頭には海と言えば糸島半島から見る海しかない。
と言うことで糸島を訪ねることにしたが、せっかく海を見るのであれば高いところからと、里山の立石山に登ることにした。
立石山は糸島の北西部(芥屋)に位置する標高209mの低山で、簡単に登られて晴れた日には糸島の美しい海岸線や丘陵地の絶景を見ることができると聞いていたのに、まだ登ったことがなかったからである。
さっそく車を飛ばして芥屋の海水浴駐車場から登山口へ向かった。
登山口から約30分で頂上に立った。山歩きそのものは汗かくこともなく簡単であったが、立石山と言うように巨岩、奇岩の連続で、小規模ながら岩登りの醍醐味は十分であった。
頂上から眺める360度の絶景は筆舌に尽くし難く、遠く広い玄界灘を見ているとまるで2000m級の山に登っているような感じであった。
低山だが立石山に登って本当に良かったと思っている。
また、帰りに近くのJF(漁協)直売所「志摩の四季」でいただいた海鮮丼は、ボリュームたっぷりでことのほか美味しかった。

  絶景と戴く初夏の海鮮丼  英世

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