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一句の風景

妻恋ひの歌碑に手向けの野菊かな

この句も先日ご紹介した葛の花同様西公園で詠んだ句である。
その西公園の中央展望台には「神さぶる荒津の崎に寄する波 間なくや妹にこひわたりなむ」と言う妻恋の万葉歌碑が建っている。
この句碑をしみじみと読んでいると、ふと傍らに一叢の野菊が咲いていた。
私は思わずその野菊を手折り妻恋歌碑に手向けた。
その時のことを句にしたもので、直接的には表現していないが、作者の心情を慮って賜った句である。
2012年(平成24年)10月「季題:野菊(秋)」
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