一句の風景

念願のスローライフや蜷の道

太宰府の都府楼址の小川に無数の蜷の道が走っていた。つまり蜷が歩き廻った跡である。
私たちの子供の頃は蜷(私たちはビナと呼んでいた)がたくさんいて、手の平一杯に持ち帰っては茹でて中身をすすったものである。
小河の底の蜷の道をよく見ると、その先端に小さな蜷が身をよじって這っている。さらにその姿をよく見ると、まるでスローライフを楽しんでいるかのようであった。
さながら定年後の私の人生のように。
2014年(平成26年)3月「季題:蜷(春)」

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