春塵

今回の鴻臚句会の兼題は「春塵」と「春炬燵」であった。
まず春塵であるが、字のごとく春の埃である。
春になって地表が乾いてくると、疾風に砂塵が舞いやすくなる。
また、中国北部の黄土地帯の砂塵は風に乗って日本にも飛んでくる。これも春の埃とみてよいであろう。
それらの春の埃が家の奥深くまで入り込み、調度品や床などが誇りっぽくなってくる。
季題の春塵はこの埃にも春の訪れ、つまり季節の情緒をくみ取ろうという俳句独特の表現である。
その春塵を詠んだ今日の一句をご紹介しよう。

  黒塗りの愛車恨めし春の塵  英世

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