春炬燵

もう一つの兼題の春炬燵は春になってもまだ仕舞わず、そのままにしている炬燵のことである。
春になって日常使うことはないが、急に冷え込んで再度火を入れることがある。
春炬燵の季題ではその仄かな暖かさを詠む場合や、なんとなく仕舞い遅れている感じを詠んだりする。
他にも似たような季題に春暖炉、春の炉、春火鉢などがあるが、やはり春炬燵が家族の暖かさを感じるものとしてこの時期一番ふさわしいような気がする。
ただ、何かと暖房施設が完備した現代の家では、炬燵も無用の長物になりつつある。
事実我が家には炬燵がなく、思い出で詠まざるを得なかった。
その春炬燵を詠んだ今日の一句をご紹介しよう。

  のつそりと猫の這ひ出す春炬燵  英世

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