馴染みのない季題「治聾酒」

今日は春の季題、治聾酒(じろうしゅ)についての話である。
治聾酒とは立春から5番目の戌 (いぬ) の日に、土地の神様に供える酒、またはこの日に飲む酒のことで、この日に酒を飲むと耳の障害が治るという。
治聾酒と言う特別の名の酒がある訳ではない。
日ごろ馴染みのないこの治聾酒をなぜ取り上げたかと言うと、最近私の耳が少し遠くなって来たことを自覚しているからである。
進学塾で仕事をしているが、教室は場所柄シーンと静まり返っており、塾生も蚊の鳴くような小さな声で話しかけて来る。それがよく聞き取れず何度も聞き返すことが多くなってきたのである。もっとも私だけではなく同年代の同僚は皆そうだが。
健康診断でも「耳に異常あり、専門医の診察を」との注意書きがあったが、通常生活に支障はないからとそのままにしている。老化からくる現象であることは明らかで、専門医に行けばもっともな病名を上げて、補聴器を付けろの何のといろいろ言うに決まっている。
と言うことでこの治聾酒のことを思い出し、社日の今夜はこの治聾酒を飲んでみようと思っているが、果たして本当に効くのだろうか。毎日のように飲んでいる私には多分効果はないだろう。

  治聾酒も日ごろの酒と変はりなく   英世

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