私の好きな一句

梅咲いて庭中に青鮫が来ている 金子兜太

現代俳句の旗頭金子兜太の代表句である。
この句は自分ではなかなか解説できないので、角川書店の名句鑑賞辞典に答えを求めることにした。
「海の鮫が庭に上ってくるはずもないが、紅葉を見て紅い犀を思い、秩父の郷に狼を思う作者である。梅が咲き草の萌えかかる庭に鮫を想像しても不思議ではない。」
私は伝統俳句を目指しているので、この金子兜太の句にはなかなかなじめないが、それでもこの句は好きである。
句を読んでいると日本昔話の因幡の白兎の鮫の群れを想像してしまう。
白兎ならぬ金子兜太に騙されて、青鮫どもが庭にやって来たのではなかろうか。

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