私の好きな一句

三椏の花三三が九三三が九 稲畑汀子

またまた稲畑汀子の句である。
春になると「今日何も彼もなにもかも春らしく」の句と共にこの三椏の句が自然と私の口から出て来る。
稲畑汀子は「三椏の花を見た時に私は思わず九九を口ずさんでいた。俳句の中に九九を使って数字を並べただけの奇を衒(てら)った表現と思う人があるかもしれないが、私は見たまま感じたままを俳句にしたにすぎないのである。枝が三つに分かれ、その先に花が三つ咲く。九九を通して花の咲き具合を想像して頂ければこの句は成功といえよう。ともかく私はこの句が気に入っている」と述べている。
作者の弁があるのでこれ以上の説明は不要であろう。

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