一句の風景

全身で吸ふて吐き出す新樹の香

我がジャイアンツがやっと勝った。これでチームの暗いムードを一掃してくれるといいのだが。
さて、山を愛する私はこの新樹の時期が大好きである。
山にはいくつもの顔がある。草千里のような広大な草原やごつごつとした溶岩原、きれいな花の湿原、豪快な岩場そして鬱蒼とした樹林帯がある。
この時期の樹林帯を歩くと他の季節とは全く違う息吹を感じる。
広葉樹や針葉樹の下の山道は、薄緑の樹々が木洩れ日にきらきらと煌いているが、実はそれが曲者で、樹の下は湿気が高く目をしばたたかせながら歩かねばならない。
つまり、新樹が全身で呼吸をして、その呼吸が水分となって私の目をしばたたかせるのである。
それもまた山歩きの楽しみと言うものであろうと賜った句である。
2014年(平成26年)6月「季題:新樹(夏)」

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