蝸牛

ややこしい字だが「かたつむり」または「かぎゅう」と読む。つまりでんでんむしのことである。
半透明の渦巻き型の殻を背負い、頭に二対の角を持ちその角は出し入れが自由になっている。長い方の角の先に目があるが視力は弱く明暗を見分けるぐらいだという。
愛嬌ある形や動きで子供たちに親しまれているが、その実態は木の葉や野菜などを啄む害虫である。
太古は水中で暮らしていた貝の仲間であろうか、今でも湿気を好み雨後や夜間に活動し、天気の良い日は石の下や葉の影に隠れている。
最近めっきり少なくなったが、吟行で鎮守の森などを巡りこの蝸牛を見つけると何となくホッとして子供心に戻ってしまう。
その蝸牛を詠んだ今日の一句をご紹介しよう。

  急ぐこと何もなき身やかたつむり  英世

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