子規の思考法

先日来、子規の随筆集を読んだ話をしたが、その中の子規の思考法に興味を持った。
解説の大岡信に言わせると、子規の思考法の一つに尻取り式思考法があると言う。
それは子規が感興に乗った時にしばしば示す特徴的な前進的思考法で、何でもない一言から、「だからこうだ、そしてこうだ、それだからこうだ」と畳みかけて前へ前へと進んでいく。
そこには空想的な思考が存在するが、その空想は単なる空想ではなく、しっかりと具象的、具体的な現実のイメージによって裏付けされていると解説している。
確かに子規の思考は論理的で常に前向きである。
例えば「目が開けられぬから新聞が読めぬ、新聞が読めぬから只考える、只考えるから死が近いことを考える、だから云々」と言った具合である。
私も書くことが大好きでいささか病的になっているが、私の思考は断片的単発的で数ページあるいは数行ですぐに行き詰ってしまう。
これからは子規の尻取り方式を勉強し、だからこうだ、だからこうだと前向きに考えるように努めたいと思っている。

  暑き夜やもの書くことの楽しさも 英世

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