七夕

台風は福岡を逸れて行ったが、期待の雨はほとんど降らなかった。
さて、私たちの子供の頃の七夕祭は旧暦つまり今の8月7日であった。俳句では今でも8月の季題になっている。
青竹を伐って来て七夕飾を作るのだが、その頃の我が家には大きな竹藪がありその竹を伐ってくるのが私たち男の仕事だった。その七夕竹の重かったことは今も忘れない。
短冊は姉たち女の仕事で、様々な色の折り紙を短冊形に切り器用に紙縒りを捩って作ってくれた。その短冊にそれぞれが願い事を墨で書くのだが、その墨をする水は早朝の田んぼの稲や里芋の葉っぱに貯まった露であった。
また、七夕団子を作るのは祖母の役目で、丸くなった背中を更に丸めて粉をこねて団子を作っていた姿を今も思い出す。
もう今はそのような七夕祭も思い出だけになってしまった。
ちなみに私が短冊に書いた願い事は「医者になる」であったが、七夕星の神様はとうとう聞いてくれなかった。

  伐って知る七夕竹の重さかな  英世

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