俳句はかく解しかく味わう

先月、高浜虚子の本を読みまくっている話をしたが、今日はその中で「俳句はかく解しかく味わう」についてお話ししよう。
俳句読本と言えばほとんどが俳句入門書で、俳句の形式、季題(季語)、切れ字とその作り方を解くものが多いが、この本は違っていた。
芭蕉、蕪村、一茶、子規などの古今の200句を一つ一つ丁寧に解説し、その句の表現や背景、そして句の良し悪しをわかりやすく噛み口説いている。
例えば有名な「古池や・・・」の句は、「決して名句とは言えないが、芭蕉が閑寂の趣とその叙写に到達した歴史的価値のある句だ」と言っている。
この書は虚子の俳句感を考察する格好な手がかりがあり、虚子が芭蕉を近代俳句の鏡とする理由などが読み取れる。
俳句を嗜む者にとって一度は手にしてほしい名著である。

  虚子本に埋もれて寝る夜半の秋  英世

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