一句の風景

刑場の声なき声や蝉時雨

唐人町を吟行した時の句である。
唐人町は黒田藩の城下町で、小字の枡小屋とは年貢や酒などを計量する ための公定枡を作るところであった。
安政6年(1859)にはここに囚獄舎が建てられたが、今はその面影はなく小さな公園となっている。
慶応元年(1865)の「乙丑の獄」と呼ばれる勤王か佐幕かでもめた藩内政変では、私の大好きな月形洗蔵を始め14人の勤王の志士がここで処刑された。
その無念の声は蝉時雨となって、今も刑場跡に聞こえるような気がして賜った句である
2014年(平成26年)8月「季題:蝉時雨(夏)」

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