考えさせられる句

昨日に続いて俳句の解釈の話である。
ずいぶん前に固有名詞の句はよほど有名なもの以外は他方の人には分からないので、なるべく地元の句会に出すべきだとお話しした事があるが、今回また考えさせられる句に出会った。
NHK全国俳句大会入選作品集の中に「天高し肥後と豊後の牛の色」と言う句があった。少しひねりの入った句であることは明らかである。
作者は秋晴れの牧場に散らばる牛を見て、肥後と豊後では牛の色が違うんだよと言いたかったのであろう。
私みたいに九州に住んでいる人間には色の違いはすぐ分かるが、果たして全国の人とくに都会の人に分かるだろうか。
ところで、この作者は肥後と豊後のどちらの牧場に立っていたのだろうか。在所が熊本と書いてあったので、多分阿蘇の牧場で詠んだ句であろうとは思うのだが。
ちなみ、「肥後赤牛豊後黒牛草紅葉」と言う、問題の解決になる全部漢字の句を見つけた。
いずれにしても、この二つの句からは故郷を讃える以外の何の感動も得られなかった。
今夜は久しぶりに家族が揃うことになっている。

  秋天や溶岩原に立つ牛親子  英世

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