稲の花

先月末の話であるが、久し振りに郊外の田んぼを見に行った。
田んぼはいま稲の花の真っ盛りで、その匂いはえぐいと言うかむせ返ると言うか、一種妖しげな匂いがする。
農家育ちの私には何とも懐かしい匂いで、この匂いを嗅ぐと「ああ、もう秋だな」と思わずにはいられない。
私の生まれた地方では「の」のことを「ん」と発音することが多く、この稲の花も「稲ん花」と言っていた。
父はこの稲の花が咲くと「稲ん花が咲いた」と愛しむかのように手にとり、匂いを嗅いで満足そうな顔をしていた。
米農家にとってこの時期がいちばん嬉しいし、また心配な時でもある。
というのはこの稲の花の時期に、二百十日、二百二十日と日本列島に台風が襲いかかることが多いからである。今年もまさにその通りであった。
幸いにして先の台風は直撃を避けてくれたが次の台風が窺っている。これからも台風などの災害がないようと祈らずにはいられない。

 稲咲くやかつてはここに中学校  英世

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コメント

Re: タイトルなし

日本の、というより地球の天候はどうなっているのでしょうかね。
人為的なものか、大きな宇宙の仕業か、少し考えてみようと思っています。
父は百そうでしたが、大自然に対する崇敬だけは忘れていなかったと思います。

秋ですね。
田畑がそれを教えてくれますね。
ですが農家の方にとって台風は別の意味で怖いものですね。
またまた台風がきそうです。
私も被害のないことを祈るばかりです。
先日の関東に起きた竜巻も怖いです。
ゲリラ豪雨や竜巻など、昔はこんなこで心配したことなどなかったのに…

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