陽炎

今回の俳句の会「鴻臚」の兼題は「陽炎」と「春泥」であった。
まず糸遊とも言う陽炎だが、春の強い日差しに地表付近の空気が地上に揺らめき立ち上る現象を陽炎という。
光を複雑に屈折させることで発生する現象で、盛んなときはものの形が揺らぐようにも淡い炎のようにも見えるが、近づくにつれて見えなくなるのが陽炎たる所以であろう。
子供の頃、村はほとんどが藁ぶき屋根だった。その屋根が強い日差しによって含まれていた空気が温められ、陽炎を生じることもしばしばであった。
また、陽炎は形は見えても捉えがたいものの例えとされ、そのあるかなきかのはかなさが神秘的なものとされる。
例によってこの日の一句をご紹介しよう。

 陽炎や屋根葺く人の今はなく  英世

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