四月が終る

今日で四月が終る。
四月最後だからというわけではないが、昨日は家内と足の治療も兼ねて近くの博多温泉に行った。設備は簡素であるが泉質が良いと評判の温泉である。
夜はまた二人で、これまたいつもの小笹寿司に直行した。
それはさておき、いつもこのコーナーではその月の気象状況をお話しているが、今年の四月はその気象に異常を来たしている。ぽかぽか陽気かと思えば一転春の嵐、寒の戻りで北日本では大雪になったところもある。
その春の嵐による哀しい出来事をお話しなければならなくなった。
4月14日午前8時過ぎ、平戸沖で巻き網漁船「第11大栄丸」が三角波という高波を受けて転覆し、沈没してしまったのである。
この漁船には22人が乗り組み、そのうち12名がいまだに行方不明という大惨事である。
愛読書の「四季花ごよみ」によると、「四月は春うららを思わせる季節であるが、案外と荒天の日も多く、発達した低気圧が列島を横断し花に無常の嵐となる」とある。
まさにその春の嵐、春疾風をまともに浴びて、海の男は船もろとも海中に連れ去られてしまったのである。
ご家族や親類縁者の心中を察すると、我一人がこうしてのうのうと俳句など捻って、春を謳歌していいものかと考えさせられる四月であった。

 うなさか
 海境に夫呼ぶ声や春疾風  英世

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