消えゆく季題「麦扱・麦打」

しばらく消えゆく季題についてお話ししていなかったが、今日はその話である。
5月の終わりから6月になると麦の収穫が盛んになる。
今では稲刈り同様機械化され味気ないものになってしまったが、昔は家族総出で麦の収穫つまり「麦扱・麦打」をした。今では考えられないが、田植とこの麦の収穫のために学校は農繁期休みがあったほどである。
麦の収穫は4段階に分かれ、最初が麦刈りそして次が麦扱さらには麦干し最後に麦打である。
麦扱は当初千把扱と言う爪がたくさんついた素朴な道具で麦穂をしごいていた。それが済むと庭の筵に落とした麦穂を拡げて天日に干し、竹の棒の先に回転する板を取り付けた「ぶりこ(方言?)」と言う道具で、ぺったんこ、ぺったんこと麦を打つのである。
戦後は大きなローラーに輪っぱのような爪が付いた足踏みの機械が普及し、父は足でペダルを器用に踏みながらローラーを回転させ、一束ずつ麦の穂を落としていった。つまり麦扱と麦打を一つの機械でこなすようになったのである。
麦の収穫は独特の香りと、そのすさまじい埃をおぼえているが、それも遠い昔になってしまった。

 麦扱機器用にペダル踏みし考  英世

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