鰯雲

葛の花と一緒に出された兼題がこの鰯雲であった。
鱗雲、鯖雲とも呼ばれるが、この雲が出ると鰯が大漁になるとも言われ、それで鰯雲と呼ばれるようになったとも言う。
鰯雲が斑紋をなして広がっている様子を見ると、もう秋が来たなと思うものである。
住みきった秋空一面にこの鰯雲が誕生し、風によって少しずつ移動して行く様子は見ていて何時までも飽きることはない。
また、この雲を見ると何となく郷愁と言うか一種の哀愁を感じ、無性に望郷の念が湧いてくる。俳句もどうしてもそのような気持ちを表した句が多くなる。
この日の私も、東北から会いに来てくれた友人を偲びつつ、ついその郷愁に似た感じを詠んでしまった。
例によって私のこの日の特選句をご紹介しよう。

 還らざる父を待つ子やいわし雲  英世

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