冬野八月号

手元に冬野八月号が届いた。亡くなられた靏内先生の手による表紙である。
この先この表紙は誰が描くのだろうかとそのようなことを考えながら、手向けの酒とばかりにある人から戴いた焼酎「池の露」を飲み、改めてご冥福をお祈りした。
さて、例によって冬野八月号並びにその他の句会の入選句をご紹介しよう。

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冬野八月号
 矢車の風の吐息に添へる音      
 咲き満ちし薔薇は棘まで美しく
 海光を引き寄せ岬の花茨
 牡丹の崩るるといふ大舞台
 天日を恋ふる花々初夏の園
 妻と吾の知足の暮し新茶古茶
 母の日や故郷遠く住み慣れて
 母の日を祝ふことなく逝かれけり
 王朝の貴人の色や紫蘭咲く
 句心を育む梅雨を憂しとせず
 首洗池を浄めて未草
冬野インターネット俳句
 指先で地球一周てんと虫
 玉をなす汗が誇りのボランティア
 晴れゐても梅雨の重さのありにけり
 滝の上に己が視線の駆け上る
俳句ステーション
 走り根が大樹の証楠若葉
 梅雨入や足したき雨の海に降る
愚陀仏庵インターネット俳句
 負けてなほ糸を吐き出す喧嘩蜘蛛

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