四つの顔を持つ男

覚えている人も少ないと思うが、東映映画で「七つの顔を持つ男」として片岡千恵蔵が活躍した時代があるが、それとは別に実際に四つの顔で活躍した男がいる。
その男こそ渥美清、その名も車寅次郎である。
四つの顔とは本名「田所康雄」、芸名「渥美清」、ご存知「車寅次郎」、そして彼はもう一つ「風天」と言う俳号を持っていた。
8月4日は渥美清の命日であったが、彼は生前田所康雄と言う本名での位牌を作り毎日拝んでいたと言う。芸名よりやはり本名を大事にしたかったのだろう。
先般NHKがその死後20年を記念して彼の人生ドラマを特集していた。
彼の国民的映画「男はつらいよ」の車寅次郎はあまりにも有名だが、私が注目したのは俳優ではなく俳人としての風天、つまり風天の寅である。
撮影の忙しさの中に、数は少ないが自分自身を見つめ直し、彼は彼なりの、と言うか渥美清独特の俳句を詠んでいる。
病気で自分自身の余命を感じ取っていたと思われる彼の作品の中で、私が最も気に入っている俳句を今日の一句としよう。

  赤とんぼじっとしたまま明日はどうする  風天

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