一句の風景

蟷螂の目玉も終に枯れにけり

さて、本格的な秋を迎えると野の虫も冬支度を始めるか自然死を待つばかりである。
そんな折、庭先に一匹の大きな蟷螂を見つけた。その動きは鈍く葉の上から転げ落ちんばかりであった。
蟷螂も壮烈な思いをして卵を産み、子孫を残すわけだがその姿はあまりにも哀れである。
俳句ではその姿を枯蟷螂と呼ぶが、いつもはらんらんと輝く蟷螂の眼も心なしか枯れていたような気がしる。
その枯蟷螂の哀れさを、自分の老いに重ねて賜った句である。
2013年(平成25年)9月「季題:蟷螂(秋)」

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