医者の言葉 Ⅰ

私たちは病気をすると医者を信頼し、生命の全てを医者に預ける。ところが、医者の言葉にもいろいろあるものだと感じたことがある。
先日お話ししたように少し体重が減っただけで、重大な病気ではなかろうかと疑うのが我々庶民の思いであり、その時「大丈夫ですよ」と言ってくれた医者の言葉に安心と元気を貰ったものである。
ところがその大丈夫ですよと言う言葉にさえ疑うようになってしまった私である。
私は今まで三度死にかけたことがある。
それはおいおいお話しするが、その一つは母に聞いた話だが、一歳児の頃医者から見放され医者は「多分」と言って黙って頭を振った。
それでも母はもし私を死なせてしまったら、姑から何と言われるか分からないと一晩中私を抱きしめていたと言う。奇跡的に生き延びた私だが、いったん歩けていたのにまたハイハイからやり直したらしい。
その時の医者の言葉を聞いた母は生きた心地がしなかっただろうと思うと、今でも腹が立って仕方がない。
医者はその時何故「出来る限りのことはします」と言わなかったのだろうか。その言葉だけで母は精神的にずいぶん救われたと思うのだが。

  秋の風邪侮られざる歳になり  英世

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