蝶と虫

昨日はこの秋初めての快晴で、完全休養日で爽やかな一日を過ごすことができた。
さて、俳句に登場する重要な季題に春の「蝶」と秋の「虫」がある。
俳句には昆虫を始め小動物が季題として多く登場するが、中でもこの蝶と秋の虫が群を抜いているように思う。
何故蝶と虫が季題として重要視されてきたのだろうかと考えてみた。
蝶は寒い冬が終り待ち焦がれていた春にいち早く飛び交う昆虫で、そのひらひらと優雅に舞う姿に、春の喜びを重ね合わせたのではなかろうか。
また、昆虫は相対的に静かな動物が多く鳴き声を発するものは少ないが、中には秋の虫や蝉のように鳴き声(実際は羽を擦り合わせて発する音)を出すものがある。
その代表的なものが秋の虫で、そのきれいな鳴き声は平安の昔から詩歌に歌われてきた。
ただでさえ感傷的になる秋の夜にしみじみとした虫の音色には風情があり、その鳴き声を聞くとより以上に秋の寂しさが身に迫って感じられるものである。
昨夜も庭のどこかでひとしきり蟋蟀の鳴き声がしていた。

  虫の音に誘ひ込まれし眠りかな  英世

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