初冬の花ごよみ「枇杷の花」

冬になると温室物は別にして花の種類が極端に少なくなるが、その中で頑張っているのが枇杷の花である。
おまけに枇杷は花が咲いて実が生り、食べられるようになるまでに半年以上も掛かる不思議な植物である。
ところがこの枇杷の花ほど花らしくない花はない。
枇杷はもともと暖地性の植物なのに、なぜか寒さの到来する前に花が咲き始め、そのまま冬を越す。
絨毯のような毛に覆われた蕾が割れ、黄色味を帯びた白い五弁の花を咲かせるが、枝先にびっしり咲いていても人目を引くことはほとんどない。
少し寂しげな気もするが、甘い芳香を放ち冬の日射しの中で精いっぱい咲き続けている。
目立たないこの花に注目するのは、私のようなもの好きの俳人以外にはいないのではなかろうか。

  花らしき花にあらねど枇杷の花

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