十二月の花ごよみ「枯蓮」

夏から初秋にかけてあれほどきれいな花を咲かせてくれた蓮の花も、すっかり様相が変わってしまった。
福岡市の舞鶴城の内濠には一面に蓮の葉や花が風になびいていたが、それが一面茶色に染まっている。
よく見ると蓮の葉の茎は破れ痛んでおり、中には葉を落として茎だけ突っ立ているものがある。その茎はあるものは折れ曲がり水面に首を突っ込んでいるし、あるものは蜂の巣のようなハスの実を後生大事に抱えている。
冬の荒涼たる景色の中でも特に蓮の池の荒れようは、さながら矢つき刀折れた負け戦のあとのようであった。
この枯蓮を見るようになると博多の街にも師走がやってくる。

  負け戦見るが如くに枯蓮  英世

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