私の本棚

昨日はクリスマスイブで、隣に住む孫娘の鈴花がクリスマスケーキをプレゼントしてくれた。多分バイト代を貯めて買ってくれたのだろうが、その気持ちが嬉しかった。ついこの前まではこちらが気を使っていたのに。
さて、私の本棚だが長谷川櫂の「国民的俳句百選」を読んだ。
これは俳人長谷川櫂の眼から見た古今の名句100句を解説したものである。
前書きで「そもそも名句とは何か」を説いている。そこには日本の文学は俳句に限らず「間」によって伝えることを最上としている。名句であるかどうかを見分ける目利きの基準はその句がその間によってそこに涼し気に立っているかどうか、実はこれ一つしかないと述べている。
本文では江戸時代と明治以降の句を交互に取り上げ、その句の成り立ちをその時代の生活習慣や行事、自然、ことわざ、和歌などと照らし合わせて楽しい物語風に仕立ててる。
例えば芭蕉の「蛤のふたみに別行秋ぞ」などは、名物桑名の焼き蛤をその焼き方まで紹介し、蛤が蓋と身に引き裂かれることから、芭蕉は友との辛い別れを軽るみをもって詠んでいると解説している。
一般の俳句観賞本とは違い、その句が成り立った時代背景や本歌取りなど、肩の凝らない素晴らしい本であった。

  年の瀬や芭蕉が書架に立っている  英世

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