江戸時代の俳句表現

先日、小林一茶の「目出度さもちう位也おらが春」の句を紹介したが、その文字表現について考えてみた。
いくつかの資料を読んでみると「めでたさも中くらいなりおらが春」とか、「目出度さもちう位なりおらが春」とひらがなであったり漢字であったりと、下五の「おらが春」以外は微妙に違っている。
思うに、当時は印刷技術が発達しておらず、大量に印刷することは出来なかったし、また、仮に印刷したとしても相当高価なものになっていたはずである。
従って、通常は門人が師の句を手書きで書き写していく訳だが、何代かするうちに読みは同じでも文字の表現が少しずつ変化していったのであろう。
このような文字の変化の句は他にもたくさんあり、最終的にはどの文字の句が本来の句かわからなくなっているものもある。
少々の文字表現の変化はあったとしても、句の価値には全く関係ないことは言うまでもない。

  苦労せし旧仮名文字や初句会  英世

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