故郷とはⅢ

実家で姉弟と話していた時に、今まで意識しなかった姉たちの言葉、つまり故郷の訛りが懐かしかった。今日はその言葉についての話である。
私の母校は久留米市の中央部にあり、筑後地方一円から生徒が集まってきた。そこには当然筑後弁が流通する訳だが、筑後弁と言っても南と北では全然違うし、ある意味では村々によって少しずつ言葉が違う。
入学した時に担任の先生から呼ばれ、「お前の言葉は訛りが強く粗すぎる。何とか早く直さないと将来困るぞ」と注意された。私はそれに対し独特の南筑後弁で「思わずづっと(出ると)ですよ」と答えたところ、その「づっと」がいかんと更に注意された。
私の田舎には古い言葉(古語)が多く残っており、出るは「いづる」でそれが詰まって「づる」、「づっとですよ」つまり「出るんですよ」になるのである。
そんな訳で私は弁論部に入った。方言と訛り(抑揚)をなくすのが大きな目的であった。
卒業して会社に入った当初は少し言葉に苦労したが、今では筑後弁と福岡弁(博多弁とは違う)と東京弁、それに外国語がミックスされて国籍不明の言葉になってしまった。
もっとも孫たちは完全な福岡弁だが。

  故郷の訛り恋しや春近し  英世

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