マフラー

春であるが冬の季題のマフラーの話をしよう。
生れてこの方マフラーと言うものを使ったことはなかった私が、このところマフラーが離せなくなっている。
このマフラーは息子が古希の祝いにと贈ってくれたものであるが、つい最近まで元気な俺を馬鹿にするなと全く使ったことはなかった。
ところが、雪が降り出したある日、あまりの寒さについ「寒い!」と家内に愚痴をこぼしたところ、家内がそんなに寒いならば息子のくれたマフラーを巻いたらと助言してくた。
その言葉に誘われて人生で初めてマフラーと言うものを巻いてしまったのである。
丸い輪になったそのマフラーを見た時、私はこのマフラーをどのように巻けばいいのか解らなかった。
家内の指導で二重に巻いてみるとそのマフラーは首筋をやさしく包み、心まで暖かくなったような気がした。
年を取ったせいとは思うが、息子のくれたこのマフラーが私の寿命を永くしてくれそうな気がする。
これからは誰はばかることもなく、このマフラーを息子からのプレゼントだと自慢しながら愛用することになるであろう。

  春の雪首筋守ることにして  英世

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