黐の花

今月の硯潮句会の兼題は「黐の花」と「夏暖簾」であった。
まずややこしい字の黐の花だが、「もちの花」と詠む。子供の頃親しんだ鳥もちの原料の木である。
ところがこの兼題が出てハタと困った。黐の花にはほとんど馴染みがないからである。
そこは困った時の頼みの綱の植物園である。兼題が発表になってすぐの5月2日に植物園を訪ね、顔見知りの職員に黐の木のあるなしを訪ねたところ、係員も参考資料を見ないとわからないほどの目立たない樹木であった。
係員も自分の勉強になるからとわざわざ連れて行ってもらって黐の木を見に行ったが、何と花は散ってしまい早くも青い実がついていた。
歳時記では黐の花は6月の季題になっている。花の兼題が出るといつも私が参考にしているインターネットの「季節の花300」でも黐の花の撮影日は4月4日で、青い実の撮影日は4月26日になっていた。別の資料でも花はソメイヨシノの頃咲くとなっていた。
さてこのややこしい季題をどう処理したらいいものだろうか。ここはクロガネモチで詠むしかあるまいと詠んだ今日の一句をご紹介しよう。

  棄て墓に日がな雨降り黐の花  英世

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