一句の風景

笛の音の神を誘ふ夏神楽

近くの氏神である田島神社の夏神楽を見た時の句である。
神楽と言えば舞と笛である。
夏の暑い盛りに、神楽の舞手は正式な装束に身を固め、全身褪せだらけで舞っていた。
本人は真剣でその汗も気づかないほど集中しているかもしれない。
一方笛はさも涼しそうな調べを奏でている。
その笛はあたかも依り代を立てて神を迎える降神の儀のようで、その笛の音に誘われて神が天上から降りてくるような気がして賜った句である。
2014年(平成26年)7月「季題:夏神楽(夏)」

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