私の好きな一句

瀧の上に水現れて落ちにけり  夜半

後藤夜半は虚子を師とするホトトギス同人で、昭和初期を代表する俳人である。
さてこの句だが、瀧の夜半と言われるほど有名な句で、俳人ならずとも一度は耳にし、口にしたことのある一句ではなかろうか。
瀧と言えば誰もが瀧の全体像を思い浮かべるが、夜半は瀧の生まれる前から瀧が落ちて消滅してしまうまでのストーリーを詠んでいる。
「瀧の上に水現れて」とスローモーションの映像のように瀧となる始まりを確認し、あとは一気に「落ちにけり」と続いて終っている。瀧が生れてから落ちるまでの状態の一切がここに見事に写生された名句であると思う。

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