一句の風景

茶の花や筑後訛りの母のこと

夏の猛暑が続いたかと思えば、昨日は一転して平年より20日も早く脊振山に初冠雪があったという。温暖化と言いながらこの寒さ、地球は一体どうなっているのだろうか。
さて、今回の一句の風景は浮羽の吉井町を吟行した時の句である。
この辺りは古い宿場町兼商人の町で、白壁造りの鄙びた商家や宿が今も残されている。
ある商家に立ち寄り、地元の名産などを見ているうちに、「そうだ、ここは我が故郷と同じ筑後だ」と気が付いた。
しかし、店のおばさんの話を聞くうちに、「これは違う。母の独特の筑後弁とは違う」と思えた。
母の訛りを懐かしく思い出しながら畑に目をやると、今まさに茶の花が満開であった。言葉の訛りは違っても、茶の花はどこも同じのような気がして賜った句である。
2010年(平成22年)11月「季題:茶の花(冬)」

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