焼藷

焼藷は言わずと知れた庶民の冬の風物詩で、俳句でも冬の季題となっている。
その焼藷が今回の季題であった。
先日藷にもいろいろあると言ったが、この焼藷に使う藷は薩摩藷でなければならない。
子供の頃、焼藷は自分の家で焼くものだとばかり思っていた。
現金収入の少ない農家にとっては、野菜はおろかこの藷までが自家製で、焼藷を買って食べることなど全く考えられなかったのである。
クドという竈の残り火で焼いたり、庭のたき火で焼いたり、冬に火があれば必ずと言っていいほどこの焼藷があった。
今では食べることも少なくなったが、この焼藷をぽきっと折ると温かい故郷の匂いがしてくる。
例によってこの日の私の入選句をご紹介しよう。

 焼藷を折れば故郷の匂ひかな  英世

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