冬野六月号

冬野6月号が手許に届いた。
相変わらずの報告であるが、他の句会も含めて今月の入選句をご紹介しよう。
冬野六月号
 蝌蚪生るる学園都市となりし沼
 癒えし眼に初蝶低く光りけり
 耕や一家喰ひ継ぐだけの畑
 父の忌の手向けの花として万朶
 堀割の鈍き艪音や柳芽吹く
 若き日の父を知る樹も芽吹きけり
 春泥や身丈に添はぬ児のかばん
 疎まれてゐるとも知らず茎立てり
 遠山を烟らせ春陰なりしかな
 脊振嶺に日の照り返す春野かな
 長閑さや切手の要らぬ置手紙
 菜の花や夕日を流す筑後川
冬野インターネット句会
 濁世にも染まらぬ朴の花真白
 麦秋や我が父祖の地の筑後川
 温き茶の欲しき卯の花腐しかな
 葉桜の中を無人のロープウェイ
俳句ステーション
 柔らかき嬰の手の平春の月
 陸奥の春の滝とは嫋やかに
 長閑しや石を乗せたる俳句帳
 啓蟄の風を纏ひて退院す(五月分補追・特選一席)
 春寒やパワースポットめく社(五月分補追)
愚陀佛庵インターネット句会
 術終へし己が眼に春が来た
現代俳句インターネット句会
 飛魚の不時着したる渡船かな
 牡丹に己が魂売りにけり
 麗装のタカラジェンヌや業平忌

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コメント

有難うございました。

大津様『かと』と読むんですか。おたまじゃくし・・わあ、
知りませんでした。有難うございます。それにしても
難しい漢字ですね。
>蝶の句は白内障の手術
やはりそうなんですね。私も術後そういう感じ実感しました。
ものが鮮やかにくっきりと目に飛び込んできました。

Re: タイトルなし

ととろさま

おはようございます。
東山君は加藤剛と違った、若々しい越前です。肩の力を抜いて気楽にみると面白いですよ。
蝶の句は白内障の手術をして、実感を句にしたものです。
蝌蚪は「かと」と読み、おたまじゃくしのことです。
俳句では文字数が限定されているので、このように昔の言葉で短く表現することがあります。

大津様

 蝌蚪生るる・・・の蝌蚪ってなんと読むのでしょう?
教えて下さいませ。
>癒えし眼に初蝶低く光りけり
好きです。実感としてこの光景、解るなあって。

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