氷雨

昨日は忘れかけた珍しい季題の話をしたが、今日は曖昧な季題についてお話しよう。
月刊俳誌の今月号に氷雨と言う季題で詠んだ句が、入選掲載されていた。私はとっさにこの氷雨をこの時期の季題として詠むのはおかしいのではと思った。
というのは、氷雨とは夏に降る雹(ひょう)のことであって、私が俳句の手ほどきを受けた俳句教室では、紛らわしい季題の例としてよく上がっていたので憶えている。
それ以降かたくなに使い方に注意してきたが、それが堂々と冬に入選しているわけだから、これは何かあると思い調べ直してみた。
確かにホトトギス歳時記にも合本歳時記にも現代俳句歳時記にも、氷雨は雹として夏の季題になっている。決してみぞれやあられを氷雨とはしていない
ところが、新日本歳時記を開いてみると何とみぞれやあられのことを氷雨して傍題にしている。ちなみに、広辞苑で調べてみると確かに冬の冷たいお雨やみぞれのことを氷雨とも言うと書いてあった。
何となくしっくりこなかったが、言葉も現代流に日々変わって行くので、新日本歳時記ではこの氷雨を雹と霙の二つの意味に使うことを認めているのであろう。
だが、私は氷雨は雹、霙はみぞれとして詠みたい。

傘借りるほどもなき降り春みぞれ  英世

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