八月の花ごよみ「白粉の花」

前のマンションに昔ヨーロッパ旅行をした際に、イタリアより種を持ち帰った白粉が毎年きれいな花を咲かせていた。引っ越してしまった今はどうなっているであろうか。
その白粉の花が、近所のあちこちの庭先に咲いている。あまり目立たないが、それだけ花の少ないこの時期に親しまれている花だと言えよう。
この白粉の花を見ると、子供の頃の母と姉二人を思い出す。
白粉は花と実が同時になる花で、花の傍には真っ黒な固い実がなっている。
その実の中には真っ白な粉状のものが詰まっており、姉たちは母に教わりながらその白い粉を手や顔にこすりつけ、お化粧のまねごとをしていた。白粉(おしろい)と言われる所以であろう。
まるでそこに私がいることなど忘れてはしゃいでおり、子供心に疎外感を味わい姉たちにいたずらして母に叱られた記憶がある。
この白粉の花は八月の暑い時期が美しいが、俳句の季題としては秋の花である。

 白粉や嘉穂劇場の玉三郎  英世

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