私の本棚「俳諧求道」Ⅰ

中央区民センターの図書館で小原菁々子先生の「俳諧求道」なる本を見つけて読んで見た。(以後紙面の都合で敬称を略させていただく)
この本は俳誌「冬野」の二代主宰小原菁々子の話を著者が聞き書きしたもので、菁々子本人の俳句人生を中心に俳句界の変遷が詳しく紹介されている。
その菁々子は一途に河野静雲を人生と俳諧の師と仰ぎ、その交流の日々が美しい思い出として語られている。
花鳥山仏心寺の建立や、俳誌「木犀」を発展的に継承した我が「冬野」の設立からその興亡についても詳しく触れられている。
九州俳諧の草分けであくまでも虚子を師と仰ぐ静雲と、虚子と袂を分かった吉岡禅寺洞との交流と決別そして再会のこと、清原枴童の俳誌「木犀」と禅寺洞の「天の川」のことなども詳細に語られている。
また、九州の女性俳人で一世を風靡した杉田久女と竹下しづの女の俳句の違い、性格の違いなどを本人たちに直接会ったことのある菁々子の目を通じて、天才的でプライドの高い久女、家庭的な俳句を得意としたしづの女と対比して冷静に評している。
俳句を詠むだけではなく九州俳段の歴史にも関心があっただけに、またとない本に出会ったと感謝している。

 秋風や句集の海女を読み返す  英世

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