静雲句集「閻魔」を読む

昨日まで小原菁々子の「俳諧求道」の話をしたが、その中でご紹介した河野静雲の句集「閻魔」を読みたくなり福岡市総合図書館を訪ねた。
私が今までに読んだ閻魔は冬野発行所による復刻版であるが、どこかに初版本があるはずと訪ねたのである。
図書館には一般書の他に貸し出し禁止の専門書のコーナーがあるが、そのコーナーを丹念に探しても目的の閻魔はなかった。止むを得ず係に探して貰ったところ何と郷土本のコーナーに閻魔はあった。しかも傍には同じく静雲句集の「閻魔以後」と俳人協会の河野静雲集も並べられていた。
早速手にとって見て驚いた。何と初版本ではないが翌21年の閻魔再版本ではないか。何という幸運だろうか。
次に驚いたのがその閻魔の軽さである。同じ厚さの「閻魔以後」の三分の一にも満たない。
戦後の紙不足の中で粗悪な藁半紙のような紙を、表裏印刷出来ないので二つ折りにして印刷してあり、乱暴に扱うと破れかねない紙質である。
紙質など時代を表すその閻魔を丹念に読んでいるうちに無性にこの本が欲しくなって来た。インターネットの古書市場で調べてみたが見つからなかった。見つからないと無性に欲しくなるものだが、探していれば何時かはきっと巡り合えることを信じている。

 秋の灯の蔵書に欲しき閻魔かな  英世

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