河童の恩返し

昨日、学校の先輩の書く河童の話をしたが、福岡にも似たような河童の話はある。
そのなかで、今日はふくおか歴史散歩に載っていた河童の恩返しの話をしよう。
西公園下の伊崎は今も良好な漁港であるが、その伊崎に漁師の嘉兵衛と言う大漢がいた。
これがまたとんでもない酒飲みで、漁に出るときはいつも舟に一升瓶を持ち込みちびりちびりと楽しんでいた。
ある日河童が浮いてきて、酒をくれとせがんだが嘉兵衛はお前にやる酒などないとつれなく断った。
ところがその日はどうしたことか魚が全然取れず、つい深酒をして寝込んでしまった。眼がさめると何と河童が舟で嘉兵衛の酒を飲み青い顔を真っ赤にして眼むっているではないか。
嘉兵衛は烈火のごとく怒り竿で河童を打とうとしたが、あまりにも河童が謝るので許してやった。それ以来嘉兵衛が不漁の時は河童が何匹も魚を舟に投げ込んでくれた。
また、月のきれいな晩には「地行の河童の松」の下で、この酒好きの河童がよく酒を飲んで寝転んでいたと言う何ともユーモラスな話である。

 名月を皿に映せる河童かな  英世

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