樗の花

今回の兼題は樗(おうち)の花であった。
樗の花は暖地を好む落葉高木で、葉は南天に似て柔らかく風にゆらゆら戦ぎ、5~6月頃に淡紫色の小さな花が枝垂れるように群れ咲いている。
和名で栴檀の花とも言われるが、栴檀は若葉より芳しのあの栴檀はビャクダンのことで樗とは別種である。あまり目立たないが何となく上品な感じのする花で、万葉時代から古歌にもよく詠われたと言う。
この樗の花が兼題に出された時に、この花を見たことがないと言う句友が多かったので連れだって見に行くことにした。句会の会長としての役割はこう言う時こそあるのかもれしれない。
樗の花は動物園や舞鶴公園に咲いていることは知っていたので、足の便の良い舞鶴公園の名島門の樗を訪ねた。句友は揺れ動く樗の花を手にしながらそれぞれに句心を膨らませて、句会ではきっちりと実際に見た樗の花を詠んでいた。
例によってこの日の特選句をご紹介しよう。

 降りさうで降らぬ夕暮花樗  英世

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