句会閑話

先日のある句会での出来事である。
私の投句した「椎の花」の句には少し自信があったのだが、互選では全く点が入らなかった。
このようなことはよくあることなので次の選者4人の選に期待することにしたが、これもなかなか点が入らない。
半ば諦めていたところ最後の選者(主宰)に採って頂き、おまけに「誰も採らなかったが、この日一番の句だと思う」とまで評して貰った。
私の気持ちをわかって頂いたと天にも昇る気持だったが、その場では嬉しさをかみ殺していそいそと後の飲み会へ出かけて行った。
虚子に「私のところに来る人で、よく誰それの選に入ったのに、どうして先生は採ってくれないのですか、という人は多いが、誰ひとりとしてこの句は採ってくれる人はゐなかったのに、先生だけには採っていただきました。とお礼をいって来る人は一人もゐない」と言う言葉がある。
私も有頂天になって選者にお礼を言うのを忘れてしまったので、この場を借りて御礼を述べさせて頂こう。
「誰も採らない句を取って頂き、有難うございました」。

 雫して階段濡らす梅雨の句座  英世

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