野菊

今回の硯潮句会の兼題は野菊と椎の実であった。
野菊は野性の菊の総称で、別に野菊と名付けられた菊がある訳ではない。野菊の種類は多くその花の色も紫からその濃淡そして白色と数多く、いずれも可憐な花である。
脊振山系の山裾に小さな廃村があり、訪ねた当時竈の跡など人の温もりが残っていたが、その竈のそばに揺れる野菊の可憐さが忘れられない。
野菊と言えば伊藤左千夫の「野菊の墓」を思い出す。私も東京の頃わざわざ江戸川の矢切りのわたしに乗って小説の舞台を訪ねたことがある。
その時この小説の花は野菊でなければならないと強く思ったものである。
例によってこの日の特選句をご紹介しよう。

 首なしの地蔵に風の野菊かな

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