私の本棚「子規山脈」

料亭「ひしむら」の大女将であった故熊谷恭世先生から古い俳句関係の資料を沢山頂いた話をしたが、その中に「子規山脈」という小冊子があった。
これは30年ほど前にNHK市民大学講座の冊子版である。
読み返して見ると正岡子規の生い立ちから家族・一族、文学への目覚め、上京のこと、文学上の交遊、日本新聞社でのことなどが詳しく紹介されている。
子規の生涯は不治の病と闘いながらあらゆる分野の文学評論に情熱を傾け、そして近代の詩として俳句・短歌を再生させることであった。
その間、漱石を始め鳴雪、虚子、碧梧桐などとの交流あるいは師弟としての交わりが事細まかに語られている。
また、文学に情熱を傾ける傍ら素朴な草花を愛する子規の別の顔もあった。
この冊子の頁をめくっているうちに美人だった恭世先生が、栞代わりに手折ったと思われる折り目が何故か温かく懐かしく感じられた。

 子規の眼の熱き眼差し鶏頭花  英世

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