一句の風景

またの世は月に住みたし花芒

後の月を郊外の早良野で観賞した時の句である。
美しく輝く月はかつての輝かしい月ではなく、どことなく静かで落ち着いた雰囲気があった。
その月を眺めていると、かぐや姫伝説を思い出した。かぐや姫は満月の空を見ては涙を流し、その後しばらくはほとんど寂しげな顔をばかりしていたと言う。
育ててくれた老夫婦との別れが近くなって老いることを悲しんだのであろう。
やがてかぐや姫は月からの迎えを受けて旅立つ訳だが、実際に帰った時の月はこの十三夜の月だったような気がする。
月を愛でながらそのようなことを考えて自分の月に行ってみたくなった。そこには美しい芒の穂が風になびいていた。
2013年(平成25年)10月「季題:芒(秋)」

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