消えゆく季題「泥鰌掘る」

時々今は使われなくなった消えゆく季題のお話しをしているが、今回は「泥鰌掘る」である。
歳時記によると「冬になると田や沼は涸れ、泥鰌は残った泥に深く潜って、その中に潜むので掘って取る」とある。
今では泥鰌そのものが少なくなり、泥鰌が冬になると泥の中に潜むことさえ忘れ去られようとしている。
私が育った筑後平野では、堀割が田んぼの水源として大切にされ、冬になると堀の水を抜きその堀の底にたまった泥を大勢で田んぼに掬い上げ、堀を深くきれいにした。私たちはそのことを堀干しと言った。
田んぼに掬い上げられた泥はそのまま肥料として活用されるが、その中に夏場活発に動き回った泥鰌が潜んで冬籠りをするのである。
私たちは乾いた泥を掘り起こし面白がって獲っていたが、その光景も今はもう見られなくなった。

 泥鰌掘る顔ぢゅう泥の笑顔して 英世

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