今回の硯潮句会の兼題は「炭」と「北風」であった。
炭とは石炭のことではなく、薪材を釜で蒸し焼きにしたもので、主に燃料として使われる。
歳時記によると「以前は冬の暖房になくてはならぬものであった。堅炭(かたずみ)というのは、質が固く火力が強い」とあるが、私の子供のころは一般の家庭で木炭を使うことはほとんどなかった。木炭は高価だったからである。
ただし、火鉢だけは火持ちがするからこの木炭であった。あの木炭の火鉢に撥ねるぱちぱちという音が懐かしい。
一方、一般の家庭では木炭の代用に消し炭という、かまどで煮炊きした後の薪の炭を利用していた。今ではその消し炭を使うこともほとんどなく、あの懐かしい炭の香りをかぐこともなくなった。
私の大好きな焼鳥屋に行くと今でも木炭の店が多く、酒を傾けながらその炭の香りを懐かしんでいる。
いつものことながらこの日の入選句をご紹介しよう。

 埋火の如き一語を育めり  英世

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